映画弁護人GHM(西村哲也)です。 今回はウディ・アレン監督の「スターダスト・メモリー」に 感謝を捧げようと思います。 喜劇系映画監督「サンディ・ベイツ」と 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は 内なる宇宙と渋いユーモアに彩られた 舞台裏喜劇であります。 W・アレン監督の内面、ラブストーリー&コメディ技法 ヨーロッパ映画的不条理性 白黒映像の持つ渋味、映画業界の内幕が 絶妙のバランスで絡み合いながら進行するストーリー&演出は 私に「映画的自画像作り」・「日常と非日常の奇妙な関係」 「人気商売の宿命」・「芸術性と人間性のせめぎ合い」 「他者の生き様&思想を覗き見る快感」の一形態を 目の当たりにする機会をもたらしました。 (「過去のW・アレン監督作を自らの脚本によって皮肉る」という 大胆な実験が成されている点と 「ハッピー・エンド」の偉大さ&虚しさと 創作に生きる人間の「孤独」を静かに写し出す 幕切れとなっている点も見逃せません。) まさに「喜劇系W・アレン監督&映画業界講座」の一翼を担う 作品であると言えるでしょう。 喜劇人の秘めたる苦悩、大衆の「リアリズム」に対する複雑な思い 「成功」に潜む危険要素に踏み込みつつ ロマンスとユーモア精神を失わない姿に心打たれる本作と 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。 |
<< 前記事(2018/01/07) | ブログのトップへ | 後記事(2018/01/07) >> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|
<< 前記事(2018/01/07) | ブログのトップへ | 後記事(2018/01/07) >> |