映画に感謝を捧ぐ! 「嘆きのテレーズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はマルセル・カルネ監督の「嘆きのテレーズ」に
 
 感謝を捧げようと思います。


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2014-12-09

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 エミール・ゾラの小説「テレーズ・ラカン」を

 もとにして1953年に作られた本作は

 愛と憎しみ、純文学風味と映像技が交錯する

 「第2のテレーズ・ラカン系映画」であります。

 不倫劇と犯罪ミステリーの王道をバランス良く配合したストーリーと

 サスペンス&ロマンス要素を組み合わせつつ

 上品さを保ち続ける映像技が一体となる光景は

 私に「恋愛と犯罪の秘めたる共通項」・「男女を隔てる心理的障壁」

 「人生のスリル&サスペンス性」の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (結論を明記せず「不吉な気配」のみを残すことによって

 鑑賞者の想像力をかき立てる幕切れと

 なっている点も見逃せません。)

 まさに「フランス流ラブ・サスペンス」の雄と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 俗物性と文学性の均整を保ちつつ

 人生に対する「ある種の失望感」と

 自制を失った純愛によって

 犯罪の底なし沼へと落ちていく男女の姿に迫る本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。

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