映画に感謝を捧ぐ! 「グロリアの憂鬱」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はペドロ・アルモドバル監督の「グロリアの憂鬱」に

 感謝を捧げようと思います。


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アルバトロス
2016-12-02

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 主婦「グロリア」と彼女を取り巻く人々の

 運命を描いた本作は

 日常劇史上屈指の「クールな狂気」に包まれた豪快作であります。

 奇想天外且つ陰鬱でありながらも

 穏やかさ+陽気さを感じさせるストーリー&演出と

 小市民性、変態性、極道性を兼ね備えた

 キャラクター造形が一体となる光景は

 私に「凶悪でありながらも淡々とした日常風景」と

 多彩なアイデアを力業でまとめ上げる技法の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ヒロインを取り巻く諸問題を静かに隠蔽しつつ

 「ホームドラマ的ハッピー・エンド」へと着地する幕切れが

 戦慄と感動が入り交じった余韻を与えている点も見逃せません。) 

 まさに「陰性女系日常劇」史上屈指の実験性と

 静かなる過激さを持った作品であると言えるでしょう。

 ホームドラマ、サスペンス、コメディ、SFの特性を混ぜ合わせて

 「家族の崩壊と再生」を描くという発想力&映画技術力に圧倒される本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。

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