映画に感謝を捧ぐ! 「牝犬」 (1931年版)

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジャン・ルノワール監督の「牝犬(1931年版)」に

 感謝を捧げようと思います。


牝犬 [DVD]
紀伊國屋書店
2009-07-25

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 メリヤス会社の会計係「モーリス・ルグラン」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 上品な毒気に彩られた愛憎劇であります。

 芸術的才能を持ちながらも

 悪妻と仲間たちの侮辱にさらされ

 不遇の人生を送る男

 愛のために悪女となってしまった女

 欲望のために恋人を操る男が織りなす

 華麗にして危険な交流を

 過激且つ上品に描いていくストーリー&演出は

 私に「善人が悪漢との出会いによって悪に染まっていく」現象と

 「人生の方向性を誤った人間の悲劇」を

 映画的に表現する手法の一形態を
 
 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (運命のいたずらによって再開を果たした男2人が

 恩讐を超えた絆で結ばれ

 過酷な人生を陽気に歩いていく姿に

 心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「フランス流不倫劇」の雄と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 平穏且つ憂鬱な日常から

 甘いロマンス&芸術家的人生へと転じた後

 愛憎サスペンスを経てコメディへと着地していく主人公の人生が

 静かなる恐怖、ブラック・ユーモア的な笑い

 渋味の利いた感動を呼び起こす本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。

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